泉州絹皮水茄子を育てています。

春から育苗し、圃場に定植していた「泉州絹皮水茄子」(読み:せんしゅうきぬかわみずなす)が実をつけ始めました。

ずんぐりむっくりな感じの実です。よく栽培されている千両2号とは明らかに違っています。淡い紫色の花をつけます。

数はまだまだ少ないですが、出荷先のグリーンファームさん各店舗にてお買い求めいただけます。購入できた方はラッキーかもしれません。1日に2〜3本の収穫数です。

 

この茄子の種は、固定種の種を扱う店として有名な「野口種苗研究所」さんから取り寄せたものです。

種袋には「採種法」、「種子寿命」、「休眠期」、「種子保存」の項目があったりします。普通の会社さんの種袋には書いていない項目だと思います。

その種袋に書いてあることを一部紹介いたします。

特徴:大阪泉州(堺市周辺)に伝わる晩生ナス果皮果肉とも非常に柔らかく、水気が多く甘みがある。標準果長11センチ、果径7センチ、重さ約180グラム。越前水茄子や新潟梨茄子の祖。

用途:浅漬けが最も一般的だが、生で食べてもおいしい。(室町時代の武士飯尾為種は水菓子(果物)の項に水茄子を入れ、生で食べることのできる特別な品種として位置付けている)

採種法:ナスは自家受粉性なので交雑しにくい。1、2番成りの良果を褐色になるまで木におき、収穫し追熟。つぶして水洗いしてから日に干し、その後日陰で乾燥する。(遅成りの果実は完熟しない)

種子寿命:長命種子の代表である。(5年以上)

休眠期:休眠期は無い

種子保存:一日陽干し、一週間陰干し後、低温低湿度で保存。

という感じです。(文章は種袋のまま)とても丁寧で、野口種苗研究所さんの自家採種してほしい!という思いがひしひしと伝わってきます。

 

牛糞堆肥と発酵鶏糞を畝に混ぜて軽く整地し、黒マルチをかけてベットとしました。主枝を2本とする剪定を行なっています。農薬は使わず、化学肥料も使わずに栽培しております。固定種だからかもしれませんが全く病気になっていません。タネを自家採種して、来年用にしたいと思っています。

 

 

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